チラシ内容と配布エリアをマッチさせる!
ポスティングで集客しようと考えた時、作ったチラシをどの地域に届けるかを決める事はとても大切です。ポスティングで伝えたい内容を、チラシを受け取る住民が求めているかによって、チラシのピックアップ率はもちろん、反響にも大きな差が出てきます。
学習塾のポスティングチラシを例に、わかりやすく説明しましょう。
例えば、こちらの塾長が「冬季講習のために、生徒を募集するチラシを作って配布しよう!」と考えた時、チラシの配布先は当然、子供がいる家庭や子育て世代が多く住むエリアを選ぶべきです。
しかしここで、人通りが多いから…と、配布エリアを「なんとなく」駅周辺に指定してしまうと、独身者や単身赴任の方、子供がいないディンクス世帯が住むマンションにも配布される事態になってしまいます。
これではせっかく配布したチラシの効果は期待できません。ポスティングの目的と、チラシを受け取ったターゲットのミスマッチが起きてしまい、せっかくのポスティングが無駄になってしまいます。
このような事を避けるために、配布エリアを選ぶ際は「なんとなく」ではなく、きちんと根拠を持って仮説を立てる事が大切です。
ポスティングの精度をあげるコツは
「仮説」「行動」「検証」の繰り返し
ポスティング経験が浅い方にとって、チラシの配布地域を決めるのは少し難しいかもしれません。中には、配布エリアを選ぶ大切さをあまりわかっておらず、とにかく配れば何か反響があるだろうと、店舗の周辺などに適当にポスティングしようと考えている方もいるようです。
しかし、ポスティングは、一度のチラシ配布だけで大きな反響や結果を得る、というより、長期的に配布する事で店舗やサービスの認知度をあげたり、集客や反響につながるマーケティング方法です。
なので、配布エリアを選ぶ際も、「配るのはこのエリアだけ」と決めて白黒つけるのではなく、「まずはここに配って、その次は…」と長期的に地域住民にアプローチしていくようにしましょう。
ポスティングで成果をあげているクライアントに、「どうしてこの地域にポスティングしたんですか?」と聞くと、クライアントなりのきちんとした理由が返ってきます。
まずは、届いてほしい住民(ターゲット層)を想定して「仮説」を立て、「行動」に移しましょう。
ターゲット層の行動範囲、趣味趣向などを想像しながら、どのエリアにどのタイミングでポスティングするのかをしっかりと考えると、反響のあるなしに関わらず、ひとつのデータとして次のポスティングエリアを「検証」する事ができます。
「仮説」→「行動」→「検証」を繰り返す事で、徐々にポスティング効果を高めることにつながるのです。
データをもとに効果的な「仮説」を立てよう
では、具体的に配布エリアに役立つ「仮説」を立てるにはどうしたらよいか?
ここで参考にしてほしいのは「エリアマーケティング」という手法。「エリアマーケティング」とは、地域が持つ特性を知り、比較する事で、自分が宣伝するべき最適な地域を明確にして、成果をあげるマーケティング手法です。
一般的には、売り出したい商品やサービスのターゲット層が多く住んでいる地域が一体どこなのかを知る事からスタートします。
その際、国勢調査のデータをもとに、人口統計・人口分布・世代構成・年代構成を把握していきます。
そうしたデータをもとに、拠点となる店舗周辺のエリアの特性と、実際に目や足で調べた店舗の周辺の特性が集まったら次のステップ。集めたデータをもとに、集客したいターゲット(お客様)が多いエリアがどこなのかを調べていきましょう。
集まったデータは、ポスティング初心者には、配布エリアを選ぶ根拠にもなるので心強いですし、まだ宣伝していないエリアが見つかる事も。広告を出すエリアの「仮説」をしっかりと組み立て、効果検証を繰り返していきましょう。
上級者は反響が出た時のデータ収集も欠かさない!
ここまで配布エリアの選び方やエリアマーケティングについて書かせていただきましたが、最後にポスティングの反響から、さらに反響が高いエリアを探し出したポスティング実例をご紹介します。
アドワールドにポスティング依頼をした飲食店のお話です。
その飲食店のポスティングチラシには、より集客の効果を高めるために割引クーポンが付いていました。クーポンを付けると利益率は下がりますが、来店客が増えれば結果的に売上高を伸ばす事ができるので、多くの飲食店が活用しています。
この飲食店では、ポスティングに割ける予算に限りがあったため、ポスティングしたチラシの反響をできるだけ追跡して、反響をさらに最大化させる案を考えました。それは、クーポンにマジックでエリア別に異なる色を付ける事です。
ポスティングされたチラシをきっかけに来店しているお客様は、クーポンの提示で簡単に見分けられます。そこに、クーポンを色分けするアイデアをプラスする事で、ポスティングした配布エリアの中でも特に反響の高いエリアを細かく知る事ができました。
さらに翌月、この飲食店は、前回のポスティングで一番反響の高かったエリアを中心に再度ポスティングを開始。その際、エリア内を4つに分けると、再びクーポンをマジックで色分けしてチラシを配布。するとここでもエリアごとに反響の違いが表れ、その後もエリア内でクーポンの色分けして配布する事により、より反響の高いエリアを選定していく事ができました。
結果的に、一番反響の高かったエリアは、クライアントが想定していた商圏よりも外のエリアでした
このように、ポスティングは広範囲に配布エリアを設定して、反響を追跡する事でエリアを限定し、集客効果を最大化していく事も可能です。
データベースから地域特性を把握するエリアマーケティングや、たくさんのポスティング経験で積みあげた、アドワールドならではの配布エリアの選定方法もありますので、どんな地域にチラシを配布するべきか悩んでいる方は、ぜひアドワールドにご相談ください。