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日本の広告費から見る、紙媒体の必勝活用法

マーケティング
by adworld
日本の広告費から見る、紙媒体の必勝活用法

日本の広告費の総評

電通発表によるニュースリリースコーポレート「2023年 日本の広告費」の総評としては、

●日本の広告費は、過去最高の7兆3,167億円(前年比103.0%)である。
●インターネット広告費は、3兆3,330億円(前年比107.8%)で広告市場全体の成長を後押し。
●アフターコロナ時代を迎え、プロモーションメディア広告費における「イベント・展示映像ほか」は前年比128.7%の高い伸びを示す。

となっています。

そこで、ポスティング市場に絞って見てみましょう。
同発表によりますと、ポスティング市場は2023年度1,472億円(前年比106.1%)となっており、紙媒体広告カテゴリーの中では唯一と言ってよいほど伸びている市場となります。他、新聞折込、DM(ダイレクト・メール)、フリーペーパー、POP広告は全て前年比割れを起こし、市場の減少傾向にあります。
日本の広告費の全体としては、前年比103.0%、ここ10年で122.4%の伸びを示しており、ほぼインターネット広告市場に伸び率を委ねていることになります。

話は少し横にそれますが、GDP(名目国内総生産)と広告費における、20年間、10年ごとの対比も非常に興味深い数値が見て取れます。

■2004年‐2013年 比較
GDP    : 96.09%
日本の広告費 : 102.03%

■2014年‐2023年 比較
GDP    : 114.01%
日本の広告費 : 118.93%

名目国内総生産GDPより、日本の広告費の方が、伸び率が良いということです。
その要因は同じくインターネット広告の2014年‐2023年比較355.29%という、直近10年間で3.5倍以上の伸び率にあります。

紙媒体からインターネット広告と連動する

紙媒体の中でも微増ながら伸びているチラシポスティング市場は、うまくインターネット広告の市場成長に便乗できていると言えます。
つまりは、チラシ広告からインターネット広告に誘導する手法「QRコード」から広告主の商品・サービスの認知、そして宣伝、そして決済までできるという動線の確立です。
媒体「スマホの急速な普及」、デジタルインフラの技術の革新、普及がその理由であります。その前提としてスマホの普及、すなわちインターネット通信回線の品質向上、スピード化、情報源としての利便性があります。

では、なぜ、紙媒体オフライン広告の中でもチラシポスティング市場だけが伸びているのか??
その答えを模索してみましょう。

  • チラシ単体をポストに届ける。
  • 単独宣伝物として広告主の商品・サービスを認知させることができる。
  • 住居世帯に対し、世帯配布カバー率を高くできる。

以上が、紙媒体広告の中でもチラシポスティングが優位される点になります。
世帯に対し高カバー率で居住者ポストに届ける。合同掲載広告ではなく、単独宣伝物であるが故に「目に留まる。見てもらう確率」が増える。それらが答えではないでしょうか?
合同掲載広告は、すでにスマホ内にあります。地域の情報もスマホ内に納まっています。その中から、広告主だけ飛び出して宣伝できる手法として「紙媒体、チラシポスティング」の価値が市場の拡大に繋がっているのでしょう。

インターネット広告に予算をかけずとも、QRコードから単一的に広告主のLPに誘導できる。低予算でスマホの媒体進化によりよく便乗するのは、この必勝法であると考えます。
インターネット広告は、一網打尽の手法。掛け算どころか二乗に引き合いが跳ねる可能性を秘めています。しかし、予算感では競合がひしめき合うレッドオーシャン。すなわち強者の戦略になります。

チラシ広告から「QRコード」動線の必勝法は、ブルーオーシャン戦略。
強者は低予算に抑えてさらに強者の集客術を。
小規模店舗(企業)は手堅く確実に、地域の集客を。
看板、メニュー、特典をチラシに載せて地域を網羅する。
ぜひ、チラシポスティングとQRコード動線の活用を広告予算の中に取り入れてみるのも集客効果が期待できそうです。

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