ポスティングを実施した後、その効果を正しく測定できていますか?
ポスティングは単なる広告活動ではなく、反響を分析し、改善を重ねることで集客効果を最大化できます。
そこで今回は、ポスティングの効果測定の重要性と具体的な手法を詳しく解説します。
ポスティングの効果測定とは?
効果測定とは、広告やマーケティング施策の成果を客観的に評価するためのプロセスです。
特にポスティングのような広告手法においては、「どれだけの反響があったのか」「費用対効果はどうか」を把握することが重要になります。
ポスティングは「チラシを配るだけの簡単な集客方法」と思われがちですが、実際には継続的な効果測定と改善が欠かせません。
一度のチラシ配布だけで飛躍的に成功することは難しいので、配布のたびにどのような反響があったかを記録して「反響率」を算出し、ポスティングの効果を継続的に測定することが重要です。
効果測定によって蓄積された情報は、次にどんなチラシを配布するか、どんな対策を行うかの判断材料になり、世の中の変化によって営業方法や集客方法を変える際の戦略にも役立ちます。
効果測定のメリット
- 反響の高いエリアやターゲット層を把握できる
- チラシのデザインやキャッチコピーの改善点が明確になる
- 配布戦略を最適化し、コスト対効果を高められる
効果測定を行うことで、どの配布方法が有効なのかをデータで裏付けられます。
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ポスティングの効果測定は、まず「反響率」の計算から
ポスティングの効果測定を行ううえで最も重要な指標が「反響率」です。
反響率の「反響」とは、ポスティングを行った結果としてお客様からどんな反応(アクション)があったかを意味します。
例えば、以下のようなアクションが「反響」としてカウントされます。
反響としてカウントするアクション
- チラシを見て来店・問い合わせ
- 電話やメールでの反応
- WebサイトやSNSのアクセス増加
など
お客様が行動を起こすということは、ターゲット層にチラシのメッセージが適切に届いている証拠なので、反応をデータ化することでさらなる集客アップにつながるヒントになります。
ポスティング反響率の計算方法
では次に「反響率」を計算するためにはどうすればよいのか。以下が反響率の計算式です。
ポスティングごとの反響率が算出されます。
反響率を計算するための配布目安は、大半の業種で反応が起こりやすいポスティング枚数「10,000枚」を基準にするのがおすすめです。
チラシ10,000枚に対して100件の反応があれば、反響率は「1%」となります。
効果測定のために記録すべきデータ
効果測定を行う際に、下記の情報を記録しておくと、反響率に対する各ポスティングの諸条件が見比べられるので大変便利です。
ポスティング時に記録する項目
- ポスティングエリアと日時
- ポスティングの枚数
- チラシのデザインや、打ち出した商品・サービス、内容、特典など
- 印刷時のコスト
- 配布時のコスト
- 反響数や、反響の種類(来店・電話・Webアクセスなど)
- 反響率
- 購入率(成約率)
それぞれの項目を具体的に記録して、データとして保管すれば、後々情報として活用しやすくなるでしょう。
また、ポスティングの効果測定を行う場合は、正確さもとても大切なので、「チラシを見て来店したお客様かどうか」をしっかり見極めることもポイントです。
これは「来店時のチラシ持参」で特典が受けられるように告知をすればすぐにわかることなので、ぜひ取り入れてください。
お電話やSNSなどからお問い合わせをいただいた場合も、必ず「何をきっかけに当店へご連絡をいただいたか」を聞くことが大切です。
ただし、集客のためにプレゼントや特典を大げさなものにしたり、お店のコンセプトと全く異なるものを用意すると、お店ではなく、特典に関心が集まって正確な「反響率」が計算できなくなるのでご注意ください。
反響率をベースに効果を測定
ポスティング反響率や、配布時の諸条件がある程度蓄積されたら、データを比較して効果測定を行いましょう。
データを活用するポイント
- エリア別の反響を比較し、成果の高い地域に重点配布する
- チラシのデザインをA/Bテストし、効果の高いものを採用
- 曜日や時間帯の影響を分析し、最適な配布スケジュールを決定
など
同じエリアに対して同じ枚数をポスティングしたにも関わらず、反響率が異なる場合は、チラシの内容に何か違いがあるはずです。例えば、片方のチラシは「キャンペーン」を告知していたり、お得なクーポンをつけているなどの違いです。
キャンペーンの有無で反響率が変わるなら、次に同じエリアにポスティングを行う場合は、同様のキャンペーン告知を取り入れる方がより高い反応が得られるでしょう。
反対に、ポスティングに対して全く反応がない場合は、チラシの内容やアピールするべきポイントを見直す必要があります。
ポスティングの反響によって現れた「良い部分」は継続し、「悪い部分」は積極的に見直して改善していきましょう。
そうしてリニューアルされたチラシで、またポスティングを行い、反響率を調べ、改善点を探していきましょう。
反響率を比較していくと、徐々に基準値がわかってくるので、より良い効果測定が行えます。
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効果測定でポスティングの精度を高めよう
このように、ポスティングは反響率をベースに効果を測定すれば、よりよい結果へとつながります。
また、継続的なポスティングには、PDCAサイクルと呼ばれる「Plan(計画)」→「Do(実行)」→「Check(評価)」→「Act(改善)」の 4ステップの繰り返しが有効ですが、「反響率」を調べたり、「効果測定」を行うことで、特に「Check(評価)」と「Act(改善)」のステップが進めやすくなります。
ポスティングの効果を最大化する方法
- 反響率を記録し、分析する
- データに基づき、チラシの内容や配布戦略を改善する
- 継続的な効果測定を行い、成果を向上させる
計画的で継続性のある測定こそが、ポスティングの奥深さと、集客成功の鍵なのです。
ポスティングの効果測定を取り入れて、より効果的な集客戦略を実践しましょう!
アドワールドでは、これまでのポスティング実績とデータ分析を活用し、効果測定に基づいた戦略的なポスティングを実施しています。
「どのエリアでどのようなチラシが効果的か?」といったご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!
